緊急のお願い

わんわんツアースタッフ

2014年07月08日 23:56

10月の記事を途中から書くことを辞めてしまい、たくさんの方から、『どうした・・・具合でも悪いか…?』と聞かれましたが、たくさんの考えることがあり過ぎて、もう、いっぱいになって、ブログを放り出してしまいました・・・

いつから、書きだそうか迷っている間に、記事にも出てきたボルゾイの右京君が亡くなり、我が家の御長寿わん、『ガブガブ』も虹の橋に旅立ってしまいました・・・何だか、力が向けてしまいますが、時間は止まってくれません!!こうしている間にも、私の周りに、助けなければならない命が持ち込まれました・・・ブログを復活してすぐに重い長文なので興味のない方はスルーしてください。

今、ダイヤモンドバスの情報は、フェイスブックでご紹介していますが、以下は、私、個人のフェイスブックの記事を記載いたします。

世の中には素敵な飼い主さんに巡り合って、
生涯を大切に送ることの出来る、犬や猫がどれくらいいるのでしょうか・・・・ ?
殺処分ゼロを声高らかに唱えなければならないということは、
まことに情けない話ではありますが、
未だに捨てられたり、保健所に持ち込まれたりする犬や猫は後を絶たないのが現実です。
なんとも身勝手な、人間達の振る舞いを止める手立てはないのでしょうか?

自分のお家の犬や猫が幸せでいてほしいから、どの子にも同じように幸せになってほしい・・・
だから、少しでも、保護活動をお手伝いして、救える命があるならば・・・と、
活動をしている方がたくさんいらっしゃいます。
表だって動けなくても、趣旨に賛同して、募金活動をしたり、
保護活動をシェアして情報の拡散に努めて下さる方など、その形態は様々です。
みんなの願いは、ただ一つ、犬も猫も、そのほかの動物も、
すべてが幸せに生涯を送られること!!
この大きな課題に向けて、一人一人が考えなければいけないのではないでしょうか・・・・

今日は、とても重い内容の記事になります。
興味のない方は、スルーしてください。

6月の終わりに命の期限が切られたシェルティが、
千葉県の富里にある動物愛護センターに、収容されていました。
各、保護団体に引き出しの要請が来て、
私の知っている団体に引き出し要請が来たのが7月2日でした。
すぐに段取りを組んで、搬送、移送の準備をしたのですが、
3日に引き出すことが出来ず、
4日の朝一番で、冨里の動物愛護センターに迎えに行きました。
後で聞いたところ、この日が、ガス室送りの日だったようです・・・・
この子は、飼い主さんが迎えに来てくれるまで、じっと待っていました。
いつ処分されるかも分からないのに、
センターの職員さんにパタパタと尻尾を振ってご飯をもらって、
一人寂しく時間が流れるのを、どんな思いで過ごしていたと思いますか?

はじめは、可愛いわが子、
家族の一員だよ!お前が居てくれることが、
どんなに幸せな事か・・・とたくさんの愛情をかけてくれていたのでしょう・・・
でも、犬達は、人より先に年を重ねていきます、
イタズラもすれば、飼い主の言うことを聞かないことだって、
そして、病気にもなります・・・
今までは、家族の一員だったのに、医療費がかかるようになったら、
ただの犬だから・・・人間なら、高い医療費も仕方がなくても、
犬だから、手を掛けることも、ましてお金をかけることも、難しい・・・・
どんなに可愛がってきても、もう飼えない・・・・
保険所に持ち込んで処分するのは、忍びないから、
迷子になって、自分から出て行ってほしい・・・
そんな自分勝手な事ってありますか??

いなくなったら、必死で探す!!
事故に遭っていないだろうか? 
誰かに保護されていてくれ・・・と心が張り裂けるような思いでその子の無事を願い探すことが、
飼い主として取るべき行動でしょう!

でも、残念ながら、この子の飼い主は現れず、
病気を持っていて、里親譲渡に向かないと判定され、
殺処分判定の印を押されてしまったこの子は、
蒸し暑い、センターの檻の中で、7月4日の朝を迎えていたのです。

たまたま、情報を聞いた、気になっていた、たくさんの皆さんから、
助けてほしい!!何とかしてやりたい!!
そんな人たちの思いを受けて、雨の降る中、
長野から、千葉まで車を飛ばし、
しょぼしょぼと小雨の降る冨里のセンターが開くと同時に窓口をたたきました!!





(シャンプーして綺麗になった、『かのこ』です。)



この子は、センターから引き出した日、7月4日に生まれ変わりました。
名前は『かのこ』です。

すぐに東京の提携病院に移送しました。メ
ディカルチェックです!
お腹には、乳腺腫瘍と判るできものがたくさんあります。
もしかしたら、他にもあるかも・・・?

避妊手術と、乳腺腫瘍摘出する前に、
あまりにも、汚れているので、
このまま手術すると、感染症の方が心配ということで、
雨の土曜日、どこかのトリミングが空いていないだろうか・・・と
知り合いを頼って、電話をしまくりました。 
町田で綺麗にしてくれる場所を見つけ、
病院は世田谷、世田谷~町田~世田谷と『かのこ』を乗せて走り回りました。
車の中ではちゃんとクレートに入って、騒ぐこともなく、
とてもおとなしい、乳腺腫瘍があるから捨てたのかしら・・・?  

無責任な元の飼い主をどんなに非難しても、
『かのこ』の現状が変わるわけではないけれど、
何か、この子に関わる情報が欲しくて、
くどいほどに、文句だけが口をついて出る自分がそこにいました。

手術を見越して、お腹は、バリカンをかけてもらい、
綺麗に洗ってもらった『かのこ』 
センターから出したときには、あまりの汚さで、
抱っこまでしかできなかったけど、ようやく、胸元に抱きしめました。
シャンプーの匂いのする顔を擦り付けるように、
シッポも振ってきます。
こんなに可愛いのに・・・
涙が溢れると『かのこ』が心配そうに顔を見ますから、
これから幸せになるんだよ!!って言い聞かせながら、
世田谷の病院に、1泊2日で、観察診療をお願いして、
私たちは、一度、長野に帰りました。

翌6日、朝早く、病院の先生から、電話がありました。
『オシッコした後、出血がみられるの・・・すぐレントゲン撮ってみたけど、
股の間にも、何か腫瘍があるみたい…』
乳腺腫瘍だけじゃない、何かがあるんだ・・・・
小さな体で痛みや不安を判ってくれる人が居ない中で、
この子はどんなに不安だったのだろう・・・

かつて、愛情をかけてくれたであろう飼い主は、
探しもせず、向かえにも来ず、
7月4日が、この子の命の灯が消える日だったことを知るはずもなく、
今日も何処かで、暮らしているんだと思うと、
枕元まで行ってその頭を蹴り飛ばしたいほどの衝動を覚えます。

電話で今後の医療について先生と話しながら、
もう、私たちは、東京に向かっていました。
手術になっても、セカンドオピニオンを受けるにしても、
『かのこ』を手元に連れてこなければ・・・・かなりの手術を覚悟しました・・・
ほぼすべての乳腺に腫瘍が出来ていて、
手術は2回に分けなければ、難しいこと、
陰部に腫瘍があり、それも摘出、避妊手術も・・・・ 
歯も、グラグラで抜歯するものも、何本もあって・・・・・
目も、白濁が始まっていて・・・・・
体重10キロのこの小さな体で、多分10歳くらいにはなるだろう『かのこ』が
それだけの手術に耐えられるだろうか・・・・
先生も、2日間預かって、
『ホントにいい子だから、助けたい・・・・でも、一度にすべての手術をするには、大学病院に・・・・』

この子には、迷ってる時間はありません!!
大学病院に行く前に、知り合いに紹介してもらった、
静岡の病院でセカンドオピニオンを受けて、次を決めよう!!

6日に世田谷の先生から、『かのこ』を引き取るために、病院に行くと、
覚えていたのかは、判りませんが、体をくねらせてシッポを振ってくれました。
診察台に上げて、先生も、再度、腫瘍の確認と説明・・・
何度聞いても、胸が締め付けられるような、状況です。

セカンドオピニオンに行くことを伝えると、
先生も『なんとか助けてやれる方法が見つかるようにしてあげたい…』と・・・
みんな思いは同じなんだな・・・捨てた飼い主を除けば・・・・
チクショウ!!チクショウ!!・・・涙が溢れてくるのを止められませんでした。

お家にもたくさんの子が待っているので、
パパには、途中から、電車で帰ってもらって、
私が『かのこ』を静岡に連れて行きました。
一夜の宿をくれるお友達もたくさんいますが、
もし、『かのこ』が伝染するような病気だったら・・・・と思うと、
とても、人様にお願いなどできませんから、『かのこ』と二人で車中泊です。

PAでお散歩に出そうと、ケージを開くと、
抱っこして下ろすまで、待ってます。
お散歩でチッチが終わると、オマタとおしり綺麗に拭こうね、って声かけながら、
『えっ?おちりんとこ痛いから、いやん!!』という『かのこ』をなだめて、
拭き拭き・・・・そっと拭いてやると、抗うこともしないで、処理させる・・・・・
こんなに聞きき訳のいい子をなぜ・・・?
何度も何度も、同じ言葉が、頭の中をグルグルしても、
何も答えは出てきませんでした・・・・
そのうちに、涙は雨にかき消されるようになり、
しとしと降る雨の中で『かのこ』と二人で夜を明かしました。

静岡の病院に朝一番で駆け込んで、
セカンドオピニオンを受けたいと伝えると、
レントゲン・エコー検査・血液検査と続きます。

たくさんの犬や猫が来る中で、
『かのこ』はどの子にも、シッポを振って近づきます。
もし、何か伝染るものがあると・・・・と思い、
膝の上から下ろすことが躊躇われましたが、
『かのこ』元気にご挨拶に行きたがります。
困ったちゃん・・・でも、落ち着かせるため、
私の手がお尻に行くとすぐに座り込みしばらく動かなくなります。
半日の検査を終えて、診断の内容は、以下でした。

脊椎に若干のヘルニアの影がありました。
心臓は、年相応 いくらか、肺水腫気味ですが、さほど問題なし!
肝臓のすぐ下の乳腺腫瘍が石灰化していますが、
内部への浸潤は見られないので、問題なく、切除出来るでしょう!
今後は肝臓のサポートケアが必要になるかもしれません。
腎臓もレントゲンで見る限りさほど問題は無いよう・・・ですが、
血液検査の結果、慢性の腎不全が疑われる数値が出ています。
膀胱結石があります。
右の卵巣嚢腫があります。(左は異常なし)
子宮の影は見えてないが、たぶん大丈夫でしょうとのこと・・・
膣にある腺腫も切除が必要・・・
乳腺腫瘍は、ほぼすべての乳腺に発症しています。
サイヘルニアかと診られていたものは、
以前開腹した後の糸術痕に脂肪が癒着したものと考えられるようです。
歯も何本か抜くことになると思います。

手術の段取りとしては、
乳腺腫瘍の摘出を2度に分けて麻酔をかけることは、避けたいため、
一度で全腫瘍の摘出を行うことになります。
それに併せて、開腹して、膀胱結石を摘出、
右の卵巣嚢腫も摘出、膣の腺腫切除と、乳腺腫瘍全摘です・・・

回復してみなければはっきりとした時間は読めませんが、
乳腺腫瘍だけでも、軽く2時間から、2時間半は、かかるうえに、
他の摘出もするため、3時間~3時間半は、必要と思われます。
そのため、診療時間外の休診日の1日を当てなければ、
出来ないような大きな手術になります。
シェルティは、胸が深いタイプの犬種なので、
全摘出してお腹の皮をすべてとってしまうということは、
前足が内側に引っ張られることになるため、呼吸困難を引き起こす可能性がありますので、
術後1週間は、酸素室に入れたまま、外には出すことができないそうです。
また、胸からお腹に掛けてV字にかなり切り取るため、
術後,浸透液が溜まることが考えられることから、
何十か所も、穴をあけて、皮膚の脱落をさせないように対処が求められることから、
入院も長引き、入院した状態で、中央術痕から、遠い部分から抜糸をしていくそうです。
すべての抜糸が終わるのには、3週間から、1ヶ月を要するようです。

専門的な用語も出てきましたが、要約するとこんなところです・・・・

でも、ここの先生は、休診日に入っていた自分の予定を捨てて、
『かのこ』の手術をすると言ってくださいました。
とても大変な手術を引き受けて下さいました。
10日の木曜日午後から手術が始まります。

私は、今までも、保護犬の里親探しや、搬送のお手伝いなどをしながら、
自分も保護犬を引き取り、暮らしてきました。
自分に出来る事だけをやってきたつもりでしたが、
今回の『かのこ』は、私一人で助けられるものではなくなりました。
自己満足で保護犬活動をしているなら、出来もしないことに手を出すな!!
その子だけが、病気と闘っているわけじゃないだろう、
他にも助けたい子がいたらどうするんだ・・・・と、言われるかもしれませんが、
非難を覚悟で、たくさんの方が『かのこ』に手を差し伸べて下さるように、
ここに『かのこ基金』設立の記事をあげました。

手術費用の金額も予想がつきませんが、自分のお家の子がそうなったら・・・
少しでも、力を貸してくださる方がいらっしゃれば、支援・ご協力をお願いします。
普段活動している団体の口座は、他の保護の子達の為に使うことが目的なので、
『かのこ』だけにすべてを使うことはできませんので、
個人口座へのお振込みをお願いするようになります。

みなさんのお家のわんちゃんにあげる、1回分のおやつ代を
『かのこ』の手術費用に寄付して頂けないでしょうか・・・・
心苦しいお願いですが、『かのこ』の命を繋ぐ手術の為に、
どうか、ご協力をよろしくお願いします!!

寄付のお申し出がいただける方は、
直接、メッセージにてご連絡をお願いしたいと思います。
振込口座をお知らせいたします。

尚、ご支援いただける金額につきましては、
皆様からのご厚意にお任せいたします。
また、『かのこ基金』の収支報告は、収支報告のみとさせていただき、
適性な第3者を入れて監査し報告いたします。
個人のお名前を挙げての報告は致しませんので、
ご理解の上で、ご支援をお願いいたします。


長い文章を読んでいただきありがとうございました。
こういう現実があることも知って頂きたくて、久しぶりにブログに帰ってきました・・・

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